ソフトバンクと紋別市がメガソーラーでズブズブ、地元の有志の計画を全力で蹴る。  このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトバンクと自治体がメガソーラーでズブズブ!地元の有志の計画が潰された話 @masason #softbank - Togetter
http://togetter.com/li/314736


こういう事例があるとは・・・
どう見ても自治体とソフトバンクがズブズブです。
明らかに好条件で系統接続・売電実績もある地元の有志の計画を端から蹴って、土地代の減免を求めるようなソフトバンクに土地の貸与を決定。
しかも書面で正式に申し入れしたわけでもないのに。

こういう事例は問題視されないといけないと思います。
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話の詳細は最初に挙げたTogetterをご覧下さい。必ず先に読んでおいて下さい。




ザックリとこの話の問題点を挙げておきます。

・「賃料を提示通りに払う、事業計画書も提出している、北電との連携・売電実績もある」地元有志ではなく、「賃料の減免を求める、口頭でしか意思表示をしていない、計画書も無し、経験ゼロ」のソフトバンクに決まった事

・4月20日に条例改正し、議会の承認不要で、市長の先決決済と土地の無償貸与が可能になった事。要するに最初からソフトバンクありきで話が進んでいた事

・ソフトバンクで決まっているなら、早く知らせていればまだ他の道も模索出来たのに、それが時間を考えると出来ない事

・結局ソフトバンクは最初以外紋別に来ていないため、ソフトバンクとは全く話が出来ていない事

・北海道がエネルギー植民地化している事


と、まずは自治体が悪いって話にはなるんですけどね。
元々、この道都大学跡地というのも無償譲渡して失敗した跡だそうですし。
賃料の減免を求めるようなソフトバンクをキッパリ断っていれば何の問題も無かった話です。

ただ、何でソフトバンクは賃料を値切ってんの?って話なんですよね。
元々そんなに高くないわけで(固定資産税評価額の5%=平米28円だそうです)。
鳥取でも賃料は売電収入の3%だそうで、これは約1000万円ほど、時価の約半分という見込みだそう。
これでは、塩漬け土地約30億円の金利負担分にもならない勘定とのこと。(http://jcpy.sakura.ne.jp/o/?p=5845

値切るぐらいなら最初からやるな、と思います。
だって、値切った分は当然利益になるわけで、その利益は全て東京に行ってしまいます。
税金もやはり東京で支払われる。メガソーラーの管理には人はほとんど必要無いため新たな雇用も生まれるわけがなく、観光の目玉にもならない。
つまり、発電所のある自治体にはお金は落ちない。

それなのに、何で北海道やら鳥取やらの電力消費が大都市に比べ少ない地方でやろうとして、さらに賃料値切ってるんでしょうか。
これでは太陽光発電も風力発電も広がるわけがありません。

本当にソフトバンクが再生可能エネルギー発電を普及させようとしているというのなら、地産地消を推奨するはずで、この事例ではサッサと身を引くはずです。
この地産地消は、発電した電気だけではなく、お金もです。
つまり作った電気はその地域で消費し、発生したお金も地元で回していく。
全て地元だけで完結する、そういった流れを作り出せるのが太陽光発電の良いところだと思います。
まあ理想は全量売電ではなく、発電した電気を自家消費する事ですけど。

しかし、ソフトバンクなどのように「全国に何百MWの発電施設を作る」なんてやってしまうと、全てブチ壊しです。
地元に発生するはずのお金がほとんど全て大都市大資本に奪われてしまい、結果「エネルギー植民地」が出来てしまうわけです。
他地域に電気を、お金を融通するために土地を貸すわけじゃないでしょうに。

そういえばソフトバンクは「電力を融通するために、北海道と東北を繋ぐ電力線の容量を増強しろ」とか「全国を長距離送電線で繋いで電力を融通しよう」とか言ってましたね(さらには「ゴビ砂漠で発電して各国で融通し合おう、2円/kWhで発電出来る」とかも言ってますが)。
これって、結局電力を大量に消費する地域の都合でしかありません。
これが北海道など地方の自治体や企業の発言ならば正当だと思いますが、そうではない。
大都市の大企業が「地方は大都市のために電気を作りなさい」なんて言っているわけです。

結局は電力会社が地域独占してるのと大して変わらない。
それどころか、大都市にお金が集中するというのならむしろ悪化してます。
発送電分離とは真逆の発想です。何をどう電力会社を批判出来るというのでしょうか。

ちなみに「SBエナジー藤井宏明副社長インタビュー:再生可能エネルギー事業の普及拡大を図る2つのキーワード」というソフトバンク自前サイトでの記事では、「大規模な発電所の建設はやはりそれなりの企業体力がなければ難しいですが、我々がまず建設する2MWクラスの発電所なら、地方企業でも十分に取り組んでいただける規模だと考えています」とか「再生可能エネルギー産業を興すという意味合いにおいては、大規模な発電所を大資本で建設するだけではなく、我々が小規模な発電所を展開してその活動結果を公開することで、たとえ地方企業であっても"自分たちでできるじゃないか"という指標を示していきたい」とか言っているようですが、やはりやってる事は真逆で、「地方企業にやってもらうために、地方企業の計画を踏み潰します」では本末転倒、何の意味もありません。
こんなふざけた話あるか!

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また、高い買取価格もこの問題の要因。
42円買取案が発表された途端に他地域の企業から問い合わせが多数来たそうです。
先日の「そこまで言って委員会」でも辛坊氏が少し触れていましたが、利回りがとんでもなく良いファンドとしか見てないって事ですよね。
ソフトバンクも40円20年を主張しロビー活動を行っていたわけですから、結局はそういう目でしか見ていないわけです。
「利益はいらない」発言も、実際は「利益は全て再投資」と言っており、それは利益がいらないのとは全くの真逆です。
利益の再投資は単なる事業拡大であり、普通の事です。

ドイツで地面設置と屋根設置で買取価格が違ったり、大規模な発電所は買取対象外となっているのは、同様の事が起こっていたからではないでしょうか。


ちなみにScallopYutaさんの話でもう1つ注目しておきたいのは「36円ぐらいの買取価格で10年間で決まるだろうと想定していたにも関わらず、100%やると決めて事業計画書を提出していた事」です。
5/1に提出した事を考えても、間違いないですよね。
しかもそれで事業として成り立つわけです。銀行から融資を受けられるほど、しっかりした計画。
40円買取で20年じゃないと出来ないと言っていた孫正義とは大違いです。

恐らく地元の有志が集ってアイディアを出し合うからこそ出来るのでしょうね。

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ちなみに観光資源にも知名度アップにもならないという話ですが、群馬の榛東村の皮算用があまりに酷く、妄想を全開で展開してて呆れます・・・

観光・環境教育の拠点に メガソーラー計画の榛東村 群馬 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120307/gnm12030702120000-n1.htm

榛東村の阿久沢成実村長は6日、村役場で記者会見し、ソフトバンクが5日に建設計画を発表した村内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を、観光と環境教育の拠点として利用する構想を明らかにした。予定地の八州(はっしゅう)高原(同村上野原)の自然をアピールし、発電設備を環境学習施設として活用。観光誘客を進めていきたいという。

事業を行うソフトバンクグループのSBエナジー(東京)が榛東村を拠点に選んだのは、長い日照時間など発電条件が優れているためだ。そして、予定地の八州高原は「自然の宝庫」でもある。多くの動植物が手つかずのまま残り、絶好のロケーションも魅力だ。

 ◆格好の教材

 村は太陽光発電による知名度アップも期待。周辺道路などを整備し、ハイキング客や高地トレーニングを行うランナーの誘客を進める構想を本格化させる。阿久沢村長は「村には温泉施設やワイナリーなど多くの観光資源がある。メガソーラーを中心に、これらを線で結ぶ観光開発を進めたい」と力を込める。

 村は、発電所を自然エネルギーを学ぶ「環境学習施設」にしていくため、周辺整備や施設見学について今後、ソフトバンク側と協議していく。

 村自然エネルギー推進対策室は「雄大な自然の中で環境に配慮した自然エネルギー発電の現場を学ぶ格好の教材」と強調する。

 ◆税収も期待

 村によると、メガソーラー発電施設は、村有地の約5万平方メートルのゴルフ場跡地に佐藤建設(渋川市)などが建設。シャープがパネルを供給する。4月中に着工し、7月の運転開始を目指す。

 SBエナジーによると、最大出力2400キロワット規模で、年間発電量は約268万キロワットの見込み。一般家庭約640世帯の年間消費量に相当するという。

 村には、同社の売電収入の3%が土地賃料として支払われる。7月から再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まれば、年間約300万円となるという。

 村は設置後3年間、設備への固定資産税を減免する方針だが、同社の関連施設ができれば法人税収入も見込める。村はさらに、災害時の村内への優先配電も期待している。


バカじゃねぇの? としか言えません。

そんな例は無いんですよ。
そもそも今後42円買取の場合メガソーラーがどんどん建っていくのに知名度も何もありません。
あー、もしかしてソフトバンクのCM採用でも目論んでるんですかね? あれ、一時的には増えるでしょうが長続きしませんよ?
周辺道路の整備、観光開発。それ、どこからお金が出て、どう取り返すんですか? そうやって大失敗してる自治体がほとんどですよ。
まさか境港みたいな大盛況を想定してるんじゃなかろうな?

さらに「発電所を自然エネルギーを学ぶ"環境学習施設"にしていくため、周辺整備や施設見学について今後、ソフトバンク側と協議」「村は設置後3年間、設備への固定資産税を減免する方針だが、同社の関連施設ができれば法人税収入も見込める」「災害時の村内への優先配電も期待している」。

・・・甘過ぎでしょ。
環境学習施設? ソーラーパネルなんて人工物置いてる時点で大間違いですよ。手付かずの自然が売りなんでしょ? とんでもない勘違いです。
しかも、ソフトバンクは金を出してくれますかね?
金を負担させられて、人が寄り付かない赤字を垂れ流すハコモノ作って後悔しておしまい。そんな流れが目に見えています。これもこれまで散々見て来ましたよ。

さらに固定資産税減免とか賃料は売電収入の3%とか、それは意味がある事ですか? そこまでして誘致する意味が本当にありますか?
関連会社? そんな物ソフトバンクは作りませんよ、メガソーラーには人が要らないのに。

さらに、災害時に村内に優先配電???
そんな事出来るわけ無いでしょ。
メガソーラーは売電のための発電所でしかありませんからね。
送電網や変電設備は電力会社の持ち物ですよ? どうやって災害時に配電するんですか。どうやって100Vや200Vに変圧するんですか。
もしそんな設備を自前で揃えようとしたら、相当コストが掛かるでしょうね。それ、誰が負担します?
というか、もしそんな優先配電なんて事が可能なら、計画停電時にPPSは契約してる企業などに優先配電出来てますよ。


結局全部他力本願で、ソフトバンクを優遇してヘコヘコしてるわけです。
自分達が何かしようという気概は全く見られません。そらこんなアホな自治体があったら群馬バカにされるわ。
Togetterにもまとめていますが、狐さんはこのあたりの皮算用は全否定しています。
知名度アップになど繋がりません。観光に繋がりません。
知名度アップさせたいなら、全て自分達でやる方が注目を浴びます。

実際、ScallopYutaさんのところは全て自分達で完結させる計画であり、ニュースで取り上げられたところ問い合わせがたくさんあったそうです。
こういうところからこそ、道を切り拓いていく事が出来るのではないでしょうか。

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で、結局は自治体と大企業が結託して地元企業を排除するという形な訳ですが、別に今回の事例に限った事ではないそうで、大企業が地元企業を邪魔するというのは良くある事例と、お馴染み狐さん(@northfox_wind)は言っています。
風力発電では訴訟まで発展した事例もあるようです。

狐さんは「善し悪しはあれど、これも現実」とは言っていますが、ならばこの現実を変える必要があると思います。
つまり「地元の人間が地元の人間を応援する」。これしか無いんじゃないかなと。
そうして自治体の意識も変えるというのも必要なのではないでしょうか。

ひとまずはここで締めたいと思います。
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テーマ : 環境・資源・エネルギー
ジャンル : 政治・経済

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