ドコモからiPhone5C・iPhone5Sが出ると、どうなるか?  このエントリーをはてなブックマークに追加

さて、我々ユーザー的には寝耳に水とミミズとミミズクな感じだった「ドコモからiPhone」報道。
これまでは日経が報道するたび見事に否定するという様式美が成り立っていたのですが、その日経が「ドコモからiPhoneは出ない!」と言った途端に朝日新聞やNHKニュースが出ると報じたわけでありまして、これはこれで様式美通りとも言える感じになっております。

さすが、逆神・日経。

まあ、俺も今後永久に絶対出ないと言い続けてきた人間であるわけで、本当にまさかまさかの結末でありまして。
という事で、それではドコモからiPhoneが出たらどういう事が起こるのか、というのを現状と照らし合わせながら予想していこうと思います。
--

スポンサードリンク


--
・純増数とMNP数

ここまで、ドコモは完全にauとソフトバンク・・・というかiPhoneに食われまくっています。
auはiPhone4Sを出してから安定してMNPによる転入数でNo.1を誇っていたり(その少し前からキャッシュバック盛り盛りでマイナスからプラスに転じていたが)、さらにドコモはこの2年の間に純減する月もあるなど、どう見てもiPhoneがキャリアの契約数に大きな影響を与えています。ソフトバンクも転入数を見れば一目瞭然でしょう(純増数は水増しタップリなので参考にならん)。

ドコモは、今回からiPhoneを扱う事により「ドコモがいいんだけどiPhoneを使いたいから仕方無く乗り換えた・乗り換え検討してる」というドコモユーザー・元ユーザーは確実に捕まえられます。

まず、如実にMNP流出総数は減るでしょうね。
iPhone目的のポートアウト(転出)が減るのはもちろんの事、仕方無く他社に転出した人が出戻る数も多いと思います。
特にドコモは地方や山間部のエリアが広いため、都市部よりも地方でこういう傾向が見られるかと思いますし、特に登山愛好家はドコモが最強なため乗り換える人は多いのではないでしょうか。
特に、山では命に関わりますからね。
あ、あと海も考慮すべきですね。海に落ちたけど電話で助けを呼べたという話もありますのね。

この辺の話は常に出て来るんですが、最近のネタとしてはこんなのを。

北海道の新得警察署がまとめたトムラウシ山周辺のエリア状況(PDF)
http://www.shintoku-syo.police.pref.hokkaido.lg.jp/kakuka/keimu/H25eriamappu.pdf

山でつながる携帯電話は? 日本百名山にある山小屋・施設にうかがいました Yamakei Online / 山と渓谷社
http://www.yamakei-online.com/special/yama_mobile.php


こういう強みがあるんですよねぇ。アウトドア関連の書籍のパイオニアである山と渓谷社の公式ツイッターアカウントでは「案の定、D社の圧勝」とまで言ってますし。

ところでソフトバンク様、プラチナバンド(笑)とやらはどうしました?

あーそうそう、プラチナバンドといえばiPhone5Cの/5Sでは、auとドコモの800MHzのLTE(バンド18と19)、ソフトバンクの900MHzのLTE(バンド8)に対応しますね。
ガラパゴスバンドとか散々言われてたauとドコモの周波数帯ですが、それらを内包するアメリカSprintのバンド26にも同時に対応という事でキッチリ実現。これってシナジー効果?w
という事で、ソフトバンクの900MHz帯のLTEはまだ利用不可(ソフトバンクの予定では来年2014年の夏より利用開始)のため、大きく水を開けられるのが確定しています。
このあたりも考慮しないといけないかな、とは思います。


まあそれはさておき、こういう強みがあるとはいえ、iPhoneが投げ売られている7月、8月には10万以上も流出しているドコモの、ポートイン(転入)数がいきなりプラスになるかというとそれは疑問です。
iPhone新モデルは9月20日発売のようですが、まず9月に関してはauとソフトバンクが最後のiPhone5の一括0円キャッシュバックてんこもり投げ売りを行っている最中のため、「ドコモじゃなくても安けりゃいいや」と思う人が流れていき、最終的には前月とあまり変わらないレベルの転入出量になるのではないかと思います。
また、どうしても2年縛りという制約があるので、途中解約で9975円という違約金を払ってまでドコモに変えるのか?というとこれもさほど多くないと思われるため、目に見えて突出するという事は無く毎月に渡り分散されるものと思われます。
そして、実際ドコモからiPhoneが出たとして、ユーザーは魅力的に感じるのか?というとやはり疑問だったりします。
情報によると9月中はキャリアメールが使えなかったり、使えるようになってもしばらくはプッシュ通知ではなく最低15分間隔での受信となるというネックがあるようですし(au iPhone4Sの時と同じようなパターン)、Android機もこなれてきており、ツートップ戦略もMNPにこそ寄与しませんでしたが、ドコモのフィーチャーフォンユーザーにはちゃんと響いていたようですし。

と、ドコモに関してはこういう予想が出来ますが、ではauとソフトバンクの数字はどうなるでしょうか。

auはスマートバリューという武器があるため、こちらも転入数はプラスで推移するという予想はしていますが、ドコモからの流入はピタッと止まると思います。
ソフトバンクに関しても、当然ドコモからの流入は止まると思いますが、マイナスに転じるほどではない気がします。
なので予想としては、どのキャリアも転入出数はトントンぐらいになるんじゃないかな?と思っています。
3社がiPhoneを取り扱うようになり、3すくみになるんじゃないかという予想ですね。

とすると、均衡を崩す要素はやはり料金関係ということに。


・価格と月額料金、実質○○円

ということで、ドコモからiPhoneが出るとして、気になるのがやはり料金関係です。
昔と違い、現在は安く維持するならドコモが1番良心的なキャリアとなっていますが、端末代や毎月の割引といった点はどうなるでしょうか。


まず本体価格がいくらになるかという事から考えてみましょう。

今回、廉価版と言われるiPhone5Cと、それに対して上位機となるiPhone5Sの2機種が各キャリアから発売されます。
アメリカでの価格は、iPhone5発売時点での4Sと同等なのが5C(2年契約時に99ドル)、5と同等なのが5S(同199ドル)という事のようです。
では、これが日本でもそのまま当てはまるのか?というとそうではないはずです。

ソフトバンクはiPhone5の発売数カ月後に機種変時の月月割を減らして実質9360円にし、auと横並びになるような値上げを行なっています。

ソフトバンクがiPhone5機種変を値上げ。月月割390円ダウンでトータル9360円損、実質0円でなくなる
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-254.html


つまり、機種代と月々の割引が同額の「実質0円」はキャリアとしてもやりたくないというのが実情という事です。
とすると、値上げするなら今が最高のチャンスということになります。
では、どうやって値上げするのか・・・答えは簡単、「実質0円」をより安いモデルで行えばいいわけです。

つまりはiPhone5Cの16GBモデルを従来の最安モデルと同等の価格設定にする

こうすれば、キャリアの負担は従来より軽くなりますし、iPhone5Sを廉価で売る必要も無くなる。
ある程度正常な状態へと移行出来ると考えていいのではないでしょうか。
ただ、こうなると上位機種であり、ハードのスペック的にも5からの進化という位置付けであるiPhone5Sと、いわゆる「全部入り」なハイスペックのAndroid機では、実質価格という点での差はほぼ無くなると考えていい気がします。端末代に差はありますけども。

また、端末の価格設定についても変化があると思っています。
Mac OS Xっぽいアイコンのsatotakex氏による仮想端末料金表を引用させてもらいます。

良い感じに俺の予想してる感じが、綺麗な表になってまとめられています。プロの仕業や!
予想価格もこの感じだと思うんですよね。

というのも、Appleが今年、iPadやMacなどの製品やApp Storeの料金体系の値上げを行っていますが、この値上げをauとソフトバンクはそのまま適用しており、iPadのセルラー版16GBは「実質0円」ではなくなっています。
また容量間の価格差が広がったため、その他モデルによっては実質価格が2.5倍になる例まで見受けられます(iPad miniのセルラー版16GBは毎月の割引を増やし、実質0円のまま)。
こういった例から考えるに、高容量のモデルの本体価格が相対して高く設定されるとした方が自然なんですよね。

ちなみに、satotakex氏の「iPhone5Sを5と同じ本体価格に設定した時」の表も載せておきます。

あーでも、最初の表の通りに行くと64GBのストレージを搭載したARROWS NXよりiPhone5Sの64GBの方が本体価格は高くなるのか。


本体価格の次に月額の利用料金に関しても考えてみましょう。

予想としては、「どのキャリアも基本的に高止まりする」と思っています。
というのも、まずドコモが率先して料金プランを提示してくると思うんですが(情報によると13日に出すらしい)、ドコモは恐らく価格設定で無茶をしないはずなんですよね。優遇設定のiPhone専用プランを用意する方向ではいるようですが(こちらも情報あり)。
で、これにauとソフトバンクが追随する形となるのは確実でしょう。
iPhone取り扱いの発表の早さを見ても、この形は必至です。

また、どのキャリアもARPU(1人当たりの利用料金)は下げたくないという思惑があるため、値引き競争は絶対に仕掛けませんね。
iPhone5の時もその傾向が見られましたからね。特にソフトバンクは大幅値上げでしたし、同キャリア以外への通話の無料分も消えましたし。糞キャリア共め。
なので、auとソフトバンク(特に特に後者)は下取りやら何やらで「見せかけの月額料金」を作り出すだけです。実際は全然安くなどなっていないというオチが待っています。

あれ? ソフトバンクって結局何も値下げしてないよね?
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-212.html


という事で、月額料金で期待出来るのはドコモのパケ・ホーダイライトのような「速度制限までの通信量の上限が低いが、料金が安い」というパケット定額プラン(上限あるのに定額も糞も無い気はするが)ぐらいでしょうか。
これがiPhoneでも適用出来るのであれば、他社も追随して、さらにAndroidでも適用出来るようになって月額料金ダウン・・・みたいな事になんねぇかなぁという期待を少しだけしています。俺、外では3GBどころか1GBほどしか使わないし。
まあでも、専用プランのリリースが有力ということで期待薄かも知れません・・・が、頼むぜドコモ。頼むぜ加藤社長。

てなわけで、ドコモが参入した事で、むしろどのキャリアも無茶をしないのでは?というのが俺の予想です。
後は、まだ900MHz帯のLTEが使えないソフトバンクが「LTE使えるようになるまで」と割引を行う可能性があるぐらいかな。

--

という事で俺の予想をまとめると、

・ドコモからの流出は止まり、MNP転入出数は各社0に近くなる
・端末価格は5Sを基準にした場合高くなる。つまり値上げ
・月額料金はドコモという基準があるため確実に高止まりする

という感じ。

まだまだ書くことはあるのですがひとまずはここで筆を置きたいと思います。
LTEの対応周波数・バンドについてなど、別記事でまたまとめたいと思います。
関連記事
スポンサードリンク  
 
このエントリーをはてなブックマークに追加  にほんブログ村 携帯ブログへ


テーマ : どうでもいいかもしれないニュース
ジャンル : ニュース

Twitter
no_softbankをフォローしましょう
ふぉろみー。
最新記事
amazon
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク