電波事情で選ぶiPhone5c・iPhone5s。各社結構違う。  このエントリーをはてなブックマークに追加

ハッキリ言ってゴミとしか言いようのなかったiPhone5とは違い、スペックを見る限りではiPhone5cと5s(どちらもモデル名のアルファベットは小文字らしい)は通信面での改善を目指したのだろうなという印象を受けます。
LTEの対応バンドが大幅に増え、LTE通信の利用時間もアップするなど、逆に言うとiPhone5がいかにゴミであったかをより印象付ける内容の発表には好感が持てます(棒読み)。
アップルのスペック比較にiPhone5は登場しませんし、そもそも製造ラインは消えたそうですし、iPhone5が5cに置き換わったと考えていいようです。

という事で、日本でのiPhoneのLTE環境に大きな変化をもたらす事になるiPhone5cと5sですが、さて、新規にiPhoneを取り扱う事になったドコモを含めた3キャリアの電波事情を改めてまとめてみましょう。
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まあ俺の意見を読むより以下の2つの記事を読む方が手っ取り早いと思ったりしますので、これらを読んだ後の蛇足としてブログ記事を読んでいただければ幸いです。

ネットワーク・ホットトピックス - iPhone 5s/5cの対応バンドに見るアップルの深意、そして携帯3社の競争の...:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130912/504244/

どこのiPhone5S/C?無線にゃん的インフラ評価 | 無線にゃん
http://wnyan.jp/3850


・ドコモ

ドコモの持つ周波数は800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2GHz。
この内iPhoneで使えるのは3Gは800MHzと2GHz、LTEがこれに1.7GHzを加えた3つです。

ドコモがXi(LTE)として主に展開してきたのは2GHz帯(バンド1)であり、最近1.5GHz帯(バンド21)でもLTEサービスを開始しました。
このバンド21にiPhoneは対応していませんので、これはAndroid(とTizen?)専用となりますかね。
1.7GHz帯(バンド3)については東名阪限定であり、また現状3G用に噴いてる電波をLTEに置き換えてサービスを開始するのは10月からです。
800MHz帯(バンド19)はボチボチ展開しているようですが、まだ始めたばかり。基地局数は不明です。

ぶっちゃけ、LTEに関してはバンド1でじっくりとエリアを構築してきたという事もあってか、LTEのエリアは他社に比べ狭いようです。
通信速度については遅い遅いと散々言われてきた時期もありつつ、現在はかなり改善しているようですが・・・エリアの狭さの不満は相変わらず。
とはいえ、屋内でもキッチリとエリア化しているという強みもありますし、3Gを含めた全国的なエリアの広さはピカ一。地方や山間部でのエリア化率は目を見張るものがあります。
ここが他社との大きな差別点だと思います。

LTEで快適通信というのが目的なら、当面はほとんど2GHz帯のみという現状を踏まえて、発売後しばらくは様子見するのが正解かと思います。
1.5GHzのLTEの展開にも力を入れているという事を考えると、現状ではAndroid選んどけ感満々です。
ま、3Gでも十分快適なはずなので、iPhoneにしてもそんなに損は無いとは思いますが。

あと、東名阪では1.7GHz帯で20MHz丸ごとLTE化するため、このエリアは10月以降は超快適な通信環境となる可能性大です。
この帯域は、しばらくはiPhone専用になるのかな?
この辺を踏まえて検討すると良いかと思います。


・au

auの持つ周波数は800MHz、1.5GHz、2GHz。あとUQの持つ2.5GHz。
この内iPhoneで使えるのはLTE・3G共に800MHzと2GHzです。

auは他社と違い800MHz帯をベースにしてエリア構築しており、またLTEに帯域を割り振っているため、電波が届くところであれば大抵は最大75MbpsのLTEでの通信が可能という状況です。
そして、iPhone5では対応していなかったこの800MHzのLTE(バンド18)に5c/5sでは対応するという事で、他社に比べ圧倒的に広いエリアでLTEが使える事になります。
これにより、当面はLTEという観点からすると他社と大きな差をつける事に・・・というか、Androidでは既に1年近く利用されているわけで、「既に大きな差をつけている」が正解なんですが。ええ。

去年~今年にかけて通信障害を連発してた点に関しても、とりあえず当面の対策は費用をかけて行ったようですので、しばらくは安定するものと思われます。多分。
またLTEのエリアに関しても13年度末には実人口カバー率を97%から99%へ、面積で言うと現行のエリアの1.5倍にまで広げると発表しているため、実用度的には他社と比べ物にならない状況となると言えます。

ただ、懸念は当然ありまして、無線にゃんさん曰く「エリア構築が汚い」、要するに800MHz・2GHz共に電波をなるべく遠くまで飛ばしてエリア構築しているため、通信品質で問題が出て来そうという現状が見て取れるとのことです。
また、ドコモと比べるとやはり3G含めた全体のエリアは劣りますし、800MHz帯の移行の影響もまだ残っていたりして、意外なところで圏外なんてこともあったりします。
とは言いつつも、何年も前から準備していた800MHzのLTEにより広大なエリアで高速通信を利用出来るのは確かですし、2年間iPhoneを取り扱ってきたため経験も多少は積んでると思われるので、iPhone5c/5sについてはauを選ぶのが1番良さそうな感じです。
で、2年後にどうなってるかは知りませんので、その時に適宜判断すれば良いかと。

・・・ってか、iPhone5ユーザーにどう対処するんだろ。


・ソフトバンク

ソフトバンクの持つ周波数は900MHz、1.5GHz、2GHz。あとウィルコム(WCP)の2.5GHzとイーモバの1.7GHz。
この内iPhoneで使えるのはLTEが900MHzと1.7GHzと2GHz、3Gは900MHzと2GHz。

都市部での2GHz帯(バンド1)エリア構築はかなり進んでいるようで、マイクロセルでちゃんとエリア構築されていっているのは確かな模様。
アンチ寄りな人からも「かなり良くなっている」との声を聞きます。無線にゃんさんもそうですが。
とは言いつつ、やはり屋内では弱いようで、東京でもビルの高層階に行くと電波が無いなどという声を実際に聞いたりしました。
つまりは「屋内にも浸透する」として「垂直立ち上げ」と豪語しまくっていた900MHz帯(プラチナバンド)の都市部でのエリア構築はまだ出来ていないという事に。

また、地方についてもやはり圏外の声は多く、自宅で圏外という話も未だに出て来る始末。
この900MHz帯でLTE(バンド8)も展開するはずなのですが・・・垂直立ち上げとは何だったのでしょうか。
ちなみにLTEを使えるようにするために、現在MCA無線やRFID機器の巻取りの真っ最中(ちなみに巻き取ってるのはほとんどドコモ)。全国的に使えるようになるのは早くても来年夏だそうで。
あーそれと、イーモバの1.7GHz帯(バンド3)もありましたね。現状、iPhone5で繋がると糞遅いと評判ですが。

・・・ん? そういやソフトバンク信者もといソフトバンク芸人が「iPhone5Sは確実に2.5GHz(バンド41)のTD-LTEに対応する!」とか言ってましたが、見事に俺の予想通り対応しませんでしたね。おめでとうございます。
まあ次モデルでは対応すると思いますけど(これも前からずっと言ってる)。

という事で、当面はメインバンドの2GHzとイーモバの1.7GHzでしかLTEが使えず、しかも屋内では弱いという状況が続きますし、900MHzのエリア構築もまだ全然・・・というのが現状。
まあLTEのエリア自体はドコモより広いようですが。

ぶっちゃけ、これならiPhone5でもいいんじゃね?的な感じ。
この辺りはソフトバンク自身が最も良く理解している事でしょう。

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という事で、LTE目的ならauを選ぶのがベター(ベストとは言わないでおく)、ドコモはLTEエリアの拡大スピード次第ですが単純なエリアの広さは魅力。
ソフトバンクは繋がれば・・・という感じかと。でもTD-LTE対応は無いし、iPhone5ユーザーは次モデルまで待つという選択になるのは必然。

電波のみで考えるとこういう形になります。
ま、俺がソフトバンクを契約するなという理由は他の部分にありますから、例え通信が繋がろうがソフトバンクにしてはいけないですけど。
どうせまた嘘デマで他社を貶めてユーザーを騙すのは目に見えてますから。
次記事ではその辺りの警告をしたいと思っています。

皆さんが賢明な選択をする事を願っていまーす。
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