「通信の最適化」という名の各種データ非可逆圧縮について改めてまとめてみる  このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトバンクが先陣切って行っている、「通信の最適化」という名の各種データ圧縮が最近また話題になっています。

携帯キャリアの行う「通信の最適化」が大炎上。画像が劣化、通信の秘密や同一性保持権等を侵害の可能性も – すまほん!!
http://smhn.info/201506-softbank-ntt-docomo-kddi-au-gazou-assyuku


記事「ソフトバンク回線の自動圧縮劣化のせいで、アプリのゲームデータに不具合が発生していた模様」から波紋が広がっていったようですが、この話題は今に始まったことではなく、去年の今頃にも話題になっていた事です。

ソフトバンク・イーモバイル・ウィルコムは強制的に画像等のデータを劣化させる。
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-381.html

ソフトバンクの「通信速度1位」のカラクリが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)
http://buzzap.jp/news/20140604-sbm-speed-network-optimize/


では、改めてこの「通信の最適化」とかいう、実態と全く違うふざけた呼称のデータ圧縮劣化行為についてまとめてみたいと思います。
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ほぼ1年前の記事の焼き直しになりますが・・・


「通信の最適化」はソフトバンクが真っ先に運用し始めました。
その内容としましては、要約すると「テキスト以外の全てのファイルを圧縮ないしデータ除去しますよ」という感じ。

通信速度の制御について | My SoftBank(オンライン)での料金確認・各種手続き方法 | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/mobile/support/procedure/data_traffic/about/

ご利用の際に制御することがあるコンテンツ・サービス

VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用する通信:音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
動画、画像などの一部:MPEG、AVI、MOV形式などの動画ファイルと、BMP、JPEG、GIF形式などの画像ファイル
大量のデータ通信、または長時間接続をともなうパケット通信:動画閲覧、高画質画像閲覧をともなうサイト、アプリケーションなど

・上記コンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制御や各種ファイルの最適化を行う場合があります(最適化されたデータの復元はできません)。なお、通信の切断は行いません。
・その他パケット通信時に、最適化したファイルを機種側で復元できるなど、お客さまの通信に影響がない場合には、各種ファイルの最適化を行います。
・パケット通信時に、コンテンツに表示されない部分のデータなどにつきましては、通常の視聴・閲覧に影響のない範囲でダウンロードの際に省略する場合があります。なお、省略されたデータは復元できません。


そもそも何をもって「最適化」なのかがサッパリわからないですし、どういった運用がなされているのかもさっぱりわかりませんね。

では、実際はどういった事が行われているかというと、この記事。

ソフトバンクの「通信速度1位」のカラクリが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)
http://buzzap.jp/news/20140604-sbm-speed-network-optimize/

ソフトバンクグループの画像圧縮の実態を検証してみた。 | かえざくらのつぶやき
http://kaesakuratsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-435.html


記事の通り、画像のサイズが削減され(稀に増えるけど)、画質が落ちます。
いわゆる非可逆圧縮が行われているわけですね。

また、「コンテンツに表示されない部分のデータなどにつきましては(略)省略する場合があります」とありますが、これは画像などに付与されているExifタグ等の除去を差すようです。
このExifタグには写真の撮影日・機材・ISO感度といった情報が含まれていますが、これが除去されてしまいます。
意図してExifタグを含めて公開している場合でも、こういったデータはソフトバンク回線を通すとキレイサッパリと消えてしまいます。
これはダウンロードだけでなく、アップロードでも適用されます。

これのどこが「最適化」なんでしょうか。誰にとっての「最適化」なのでしょうか。
これは単なる画像・動画の劣化であり、ファイルの改変行為であります。

そして、この非可逆圧縮・改変行為によってアプリの運用にも影響が出た、という話が先日の記事。

ソフトバンク回線の自動圧縮劣化のせいで、アプリのゲームデータに不具合が発生していた模様
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-434.html


アプリのデータファイルをダウンロードしたがアプリが起動出来ない、という問題が起こりました。原因はソフトバンク回線。auやドコモの回線では起こっていないという事でもあります。
恐らくデータが圧縮・改変されたことでチェックサム(データの信頼性を検査するために、データから算出した値)が一致せず、起動時に蹴られた、という話だと思います。
そう言われてみれば、アプリのレビューで「データの更新が出来ない」といったクレームが書き込まれているのを良く見掛けますが、もしかしたらこれが原因なのかもしれません。

ちなみにドコモやauでも「最適化」が行われているとの事ですが、上記の例の通り、実際に運用しているかどうか不明なレベルかと思われます。


さて、この「最適化」という名の圧縮・改変行為ですが、この設定を解除する方法はあるのでしょうか。

・・・残念ながら、ソフトバンクは解除する方法が一切ありません。
この「最適化」を外す方法自体が存在しませんので、カスタマーセンターに連絡したところで無意味です。・・・そもそもソフトバンクはカスタマーセンターに電話してもオペレーターと会話することすら困難なんですが(参照:「ソフトバンクサポートセンターゲームを攻略しよう! - Togetterまとめ」)。
ですので、「最適化」の影響を受けないようにするにはソフトバンクを解約する以外にありません。

auの場合は157に電話して解除申請することが出来るようですが、1年前は「実際は運用してないから解除は出来ない」との回答が得られていました。現在は運用されているようです。


ドコモの場合はwebのMy docomoから解除出来るとの事です。
ちなみに「いつの間にか『最適化』が適用されてる、機種変のタイミングでやられたみたい」との声がありましたが、これに関してもかえざくらさんのブログにて去年言及があったので割と今更感のある話って事みたいです。

ドコモでも「通信の最適化」が行われている模様。 | かえざくらのつぶやき
http://kaesakuratsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-476.html


という事で、解除出来ないのはソフトバンク(もちろんワイモバイル・ウィルコム含む)のみ、という事になります。恐ろしいですね。

で、今回なぜこんな騒ぎになったのかというと、この「最適化」の行為が法律に触れるのではという見解が出てきた事によります。まあこれも前から言われてはいたんですが。

その1つが「通信の秘密」の侵害。
もう1つが「同一性保持権」の侵害。

どちらもどうやら明確にアウトの模様です。
この件については次の記事で詳しく書きたいと思います。

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という事で、ソフトバンクという会社がいかにゴミクズであるか、と同時にそれに追随する他キャリアも多少マシではあるもののゴミクズであるという事が良くわかるかと思います。どうしてこうなるんだ・・・
そして、監督省庁である総務省は一切何もしないゴミクズである事も良くわかるかと思います。原因の大元はこいつだと思う。

今回の件はユーザーだけではない、インターネットを利用している全ての人に影響する、関係する話です。
いい加減大きな声を上げていかなければなりません。


また、ソフトバンクの「通信の最適化」の問題点はこちらにて詳細にまとめています。
是非お読み下さい。

ソフトバンクの「通信の最適化」は正当業務行為ではなく、様々な法律に違反。解説します
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-439.html
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