ソフトバンクの「通信の最適化」は正当業務行為ではなく、様々な法律に違反。解説します  このエントリーをはてなブックマークに追加

本気で叩かないと危険である案件となっておりますので、いつもよりちょっとマジメに丁寧に記そうと思います。

各移動体通信事業者は「通信の最適化」と称して画像や動画といったメディアファイルを非可逆圧縮して劣化させ、それをユーザーに届けるファイルの改変を行っています。
これの何が問題なのかというと、「様々な法律に抵触するものである」「インターネット上で展開される様々なサービスに悪影響を及ぼす」という点で問題です。
そして先日、実際にスマートフォンアプリで問題が起きた事から、この問題がようやく広く語られだしたところであります。

そして、その問題を引き起こし、それを受けてか何の告知もなく「通信の最適化」を一時的に停止しているソフトバンクの、「通信の最適化」についての見解がこちらです。

ソフトバンク、「通信の最適化」は『正当業務行為』。解除不可 - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/07/15/softbank/

ソフトバンクが「通信の最適化」を一時中止?→設備のメンテナンス中でした | BUZZAP!(バザップ!)
http://buzzap.jp/news/20150715-softbank-network-optimize/


これによると「通信の最適化」が正当業務行為であり、問題ないとの回答。
しかし、特にソフトバンクの場合は他社と比べて問題点が多く、精査していくとどう見てもと違法行為としか取れない状態となっています。

この記事では、「一体何が問題で、どの点が問題となるのか」をなるべくわかりやすく、その根拠と共に説明していきたいと思います。
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・「帯域制御のガイドライン」を明らかに逸脱している

当初、「通信の秘密を根拠にするのは筋が悪い」としておりましたが、どうやらそうではないという事がわかりましたので、ここで説明させていただきます。

まず、参考となる記事をご紹介します。
こちらは小山安博さん(twitter:@surblue)による記事で、「通信の最適化」についての詳細が丁寧に書かれています。

キャリアが実施する「通信の最適化」とは - スマホゲームがダウンロードできない? (1) 各キャリアで細部が異なる「通信の最適化」 | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/articles/2015/07/06/saitekika/


ここで注目して欲しいのが「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」です。
この「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」は各電気通信事業者(各移動体通信キャリアを含む)が集まり自主的に制定したもので、総務省がオブザーバー(立会人)となっています。

ガイドライン本文(2012年改定版)
http://www.jaipa.or.jp/other/bandwidth/1203_guidelines.pdf

ガイドラインのポイント
http://www.jaipa.or.jp/other/bandwidth/point.pdf


このガイドラインは

帯域制御は電気通信事業者が通信サービスの品質確保を図る手法の一つになっているところであるが、本ガイドラインを策定することにより、帯域制御の運用基準に係る必要最小限のルールとして、関係事業者間において、帯域制御は一定の合理性がある場合にのみ認められる限定的な手法であることを確認するとともに、その恣意的な運用を避けるため、帯域制御を行う場合の合理的範囲についての基本的枠組みを示すものである。


とあり、帯域制御の運用についての必要最小限のルールを自主的に定めたものです。
これはあくまでガイドラインであるため、これが法律の正しい解釈となるわけではありませんが、総務省が立ち会いのもと制定されたものですのでこれを逸脱した場合は電気通信事業法上、問題となると見て良いでしょう。


ガイドラインによると、帯域制御には2種類存在し、「特定のアプリケーションの通信制御」「ユーザーに対しての総量規制」があります。
「通信の最適化」はアプリケーションの通信規制にあたり、3日1GB規制や月間7GB規制といったものは総量規制にあたります。

【「ガイドラインのポイント」より引用】
guideline01.jpg

guideline02.jpg


さて、ここで問題点があります。
アプリケーションの通信規制はP2Pでの大容量ファイル交換といったものを想定したものですが、「通信の最適化」の場合はあらゆるアプリケーションで適用されているという点が問題です。
移動体通信キャリアからすると「スマートフォン自体が大容量の通信を行うアプリケーション」とでも言いたいのでしょうか。
しかし、これは明らかにガイドラインを逸脱しているのではないでしょうか?

さらに、ソフトバンクの場合は「通信品質の確保」の名目で「通信の最適化」を行っていますが(「通信速度の制御について … | モバイル | ソフトバンク」)、ガイドラインでは自らのネットワーク品質を確保を目的とする場合、「特定のヘビーユーザによる恒常的な帯域の占有防止」については適用対象となるとし、その運用については「ヘビーユーザと一般ユーザの利用帯域の不均衡が日常的に発生し、一般ユーザが円滑にネットワークを利用できていないことが前提。ただし、制御自体を恒常的に行う必要はなく、(混雑する時間帯等の)必要に応じて行われるべき」としています。

逆に言えば「一般ユーザーとヘビーユーザーを分けず、全ユーザーに対して常時帯域制限を行う」事は許されていない、ということになります。
とすると、ソフトバンクの場合「通信の最適化」の名のもとに、全ユーザーに常時メディアファイルの圧縮を行っていますが、これはガイドラインを完全に逸脱していることになります。


・ユーザーの「通信の秘密」を侵している(電気通信事業法違反)

電気通信事業法では、「通信の秘密」について規定されています。

(秘密の保護)
第4条 電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密は、侵してはならない。
2 電気通信事業に従事する者は、在職中電気通信事業者の取扱中に係る通信に関して知り得た他人の秘密を守らなければならない。その職を退いた後においても、同様とする。

第179条 電気通信事業者の取扱中に係る通信(第164条第2項に規定する通信を含む。)の秘密を侵した者は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
2 電気通信事業に従事する者が前項の行為をしたときは、3年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処する。
3 前2項の未遂罪は、罰する。


また、通信の秘密は憲法第21条でも規定されています。

第二十一条  集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 2  検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。



さて、通信の内容から判断して対応する帯域制限は、通信の秘密の侵害にあたります。
これは「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」でも明記されています。

「通信の秘密」の範囲は、個別の通信に係る通信内容のほか、個別の通信に係る通信当事者の氏名、発信場所、通信日時、通信量やヘッダ情報等の構成要素、通信の存否の事実、通信の個数なども含む広範なものである。また、「通信の秘密」を「侵害する行為」には、通信当事者以外の者が、「通信の秘密」に該当する事項を積極的意思をもって知得しようとすること及び通信当事者の意思に反して当該事項を自己又は他人の利益のために利用することも含まれる。
したがって、ISP 等が、例えば、特定の P2P ファイル交換ソフトに特有のパケットのパターンを検知して制御する場合のように、自己のネットワークを通過するパケットのヘッダやペイロード情報をチェックすること、特定のアプリケーションに係るパケットを検知すること、その結果を踏まえ当該パケットの流通を制御することは、それぞれの行為が「通信の秘密」の侵害行為に該当することになる。
また、ISP 等が、ユーザのトラヒック量を検知して、特定のヘビーユーザについてはそのパケットの流通を制御することも、個別の通信に係る通信量を把握すること、当該把握に基づき制御を行うことになるため、それぞれの行為が「通信の秘密」の侵害行為に該当することになる。
この点に関して、たとえ制御装置が自動的に動作するような場合であっても、「通信の秘密」に該当する事項を利用して ISP 等が制御を行っているのであるから、「通信の秘密」に対する侵害行為に当たらないわけではないことに注意する必要がある。


では、帯域制限を行うと必ず違法であるかというと、そうではありません。
利用者から「通信当事者の"個別"かつ"明確"な同意」が得られていれば、通信の秘密の侵害にはあたりません。
この「個別かつ明確な同意」は、契約時に重要事項説明書を提示し、契約者がサインすることで同意を得られたと判断されるようです。
また、「個別かつ明確な同意」ですので、webサイトなどでのお知らせではこの同意は得られないということになります。これは帯域制御のガイドラインにも記載されています。

また、個別かつ明確な同意が得られていない場合でも、正当業務行為であるならば通信の秘密の侵害にはあたりません。

しかし、ソフトバンクの場合は通信当事者の個別かつ明確な同意を得ておらず、また正当業務行為となる要件も満たしていないため、通信の秘密を侵害していると判断します。


まず、「通信当事者の個別かつ明確な同意」について。
皆さんは「通信の最適化」と聞いて、どんな事が思い浮かぶでしょうか?
普通に考えれば「スムーズに通信出来るようにするために、ネットワークを整備する」といった事を思い浮かべるのではないでしょうか。
この「通信の最適化」という言葉を、「通信する際にメディアファイルを不可逆圧縮し、劣化させる」という意味と捉える人は普通に考えればまず存在しないでしょう。

ここで、ソフトバンクの用意する重要事項説明書をご覧下さい。

saitekika01.jpg

こちらはモバイル回線を住宅で固定回線の代わりとして利用するサービス「SoftBank Air」のものとなります。
ここに「ファイルの最適化」の適用について書かれています。

しかし、ここに書かれている文章を見ても、一体「ファイルの最適化」とは具体的に何なのかが全くわかりません。

・以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制御や各種ファイルの最適化を行う場合があります。
– 音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
– MPEG、AVI、MOV形式などの動画ファイル
– BMP、JPEG、GIF形式などの画像ファイル
– 動画閲覧、高画質画像閲覧、P2Pファイル交換等をともなうサイト、アプリケーションなど


この文章を見て、「ファイルが非可逆圧縮され、劣化する。改変される」事がわかるでしょうか?
一般的に、何も知らない人がこの文章、「ファイルの最適化」という言葉から、そのような処理が行われる事はわからないと思います。

さらに、ソフトバンクモバイルの重要事項説明書(http://online-shop.mb.softbank.jp/ols/html/feature/attention/spg.pdf、2015年5月版)では「通信の最適化」に関する記述は全くありません。
また、「本書面とウェブサイトを必ずご確認ください」と冒頭に大きく書かれてはいるのですが、もしwebサイトには書かれていたとしても、契約者が全てwebサイトを見られるとは限りません。携帯電話を持っていない人、持っていてもインターネット接続サービスを契約していない人は契約時に確認する事は不可能です。
つまり、webサイトを確認しろという文面で、書類に書いていない部分の重要事項説明を行ったとみなすことは出来ません。
そもそも、その該当するwebサイト(http://www.softbank.jp/mobile/legal/spguide/)にて「最適化」に関する項目に辿り着く事は可能なのでしょうか?
サイトを検索してみましたが見当たらないんですが・・・

また、この他に「ご契約に際してのご注意事項」という書面もあるようですが、こちらにも「通信の最適化」についての記載はありません。


さらに、ショップによっては重要事項説明書を渡していないという声も。

これはもう・・・論外ですね。

ですので、ソフトバンクは契約時に契約者の個別かつ明確な同意は得られていないという事になります。


では、通信の秘密を侵害しているとみなされないためには、「通信の最適化」が正当業務行為でなければなりません。
この正当業務行為を満たす要件としては

1.目的の正当性
2.行為の必要性
3.手段の相当性


の3つが必要とガイドラインでは言及されています。

guideline04.jpg
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この点はソフトバンクも把握しているようで、Engadgetの取材に対して

なお、最適化については、
①目的が、ご利用者間の公平、電気通信役務の円滑な提供にあること、
②そのためにはネットワークに負荷をかける種別のデータに対し最適化処理を施す必要があること、
③最適化の範囲も最適化前のデータと遜色ない範囲にとどまることから、
最適化は正当業務行為に該当すると考えております。


と回答しています。
では、本当にこれら要件を満たしているのでしょうか?


1.目的の正当性

特定のヘビーユーザ又は特定のアプリケーション(P2Pファイル交換ソフト等)のトラヒックがネットワーク帯域を一定期間にわたって過度に占有しているため、事業者がネットワークの安定的運用を図り、他のユーザの通信品質を確保するために制御を実施することが条件。


ソフトバンクは、ユーザーの区別無くファイルの圧縮を行っているため、「特定のヘビーユーザー・アプリケーションを制御する事で他のユーザーの通信品質を確保する」という帯域制御の目的の妥当性からは完全に外れています。
よって、この条件を満たしていません。


2.行為の必要性

特定のヘビーユーザ又は特定のアプリケーション(P2Pファイル交換ソフト等)のトラヒックがネットワーク帯域を一定期間にわたって過度に占有しているため、他のユーザの通信サービスの利用にあたって支障が発生している(又はそのおそれが極めて高い)ことが条件。


ソフトバンクはファイルを制御対象とする事により全ユーザー・全アプリケーションに対しての制御を行っています。
「特定のヘビーユーザー・アプリケーションのトラヒックが帯域を過度に占有している」「そのせいで他のユーザーに支障が出ている」事が行為の必要性の条件となるため、全ユーザーに帯域制御を行う場合は「他のユーザー」が存在しない事になります。
これでは条件を満たす事は出来ません。


3.手段の相当性

トラヒックが特に多い特定のアプリケーション(P2Pファイル交換ソフト等)又はユーザの通信に限定し、これらを他のユーザの通信と同等程度まで抑えるため、通信の「制御」を実施していることが条件。


特定のユーザー・アプリケーションを限定せず、全ユーザー・アプリケーションに対して帯域制御を行っているため(「他のユーザー」が存在しない)、条件を全く満たしていません。


以上の事から、全ユーザー・アプリケーションを対象としている時点で条件は全て満たされておらず、正当業務行為とはみなされません。
ですのでソフトバンクはユーザーの通信の秘密を侵害しており、電気通信事業法違反となります。

なお、「最適化の範囲も最適化前のデータと遜色ない範囲にとどまること」は正当業務行為とは関係がありません。
このガイドラインでは帯域制御の制御の程度については触れていない上、それは「通信の秘密」とは別の話であるからです。
それどころか、ファイルの「最適化」は本来アクセス出来るはずである元ファイルへのアクセスを遮断しているとも取れますので、逆にこう表明する事は違法性が高まるのではないでしょうか。


【通信の秘密の侵害ではないとするためのフローチャート】
guideline03.jpg


・ユーザーに対して不当な差別的取扱をしている(電気通信事業法違反)

対象制御のガイドラインでは「利用の公平」についても規定されています。

guideline06.jpg

<特定のヘビーユーザのトラヒックを制限する場合>
客観的データによってヘビーユーザと一般ユーザを区別した上で、かつ制御を受けた状態においても、ヘビーユーザが一般ユーザと同等の通信を行うことが可能な場合

<特定のアプリケーションのトラヒックを制限する場合>
特定のアプリケーションのユーザ全てに同等の制御を実施する場合
→事業法第6条はアプリケーション間の「公平」を目的とした規定ではなく、アプリケーションの「利用者」間の公平を規定しているため。


このように、特定のヘビーユーザー・アプリケーションに対して帯域制御を行うこと(ただし制御を受けた場合でも一般ユーザーと同等の通信が可能)で一般ユーザーと公平にする、というのがこの規定となります。
では、ソフトバンクのような「全ユーザーに対しての帯域制御」はどうでしょうか。
ほとんど利用していないユーザーに対してもヘビーユーザーと同等の制御を行っているのがソフトバンクという事になりますが、これは「利用の公平」にはならないのではないでしょうか。

また、ソフトバンクが「最適化」を全ユーザーに対して行う事について「利用者間の公平」を主張するのであれば、「3日1GB規制」は利用の公平に反する行為である事になります。
というのも、ソフトバンクでは携帯電話・スマートフォン・Wi-Fiルーター等で短期の対象期間での規制を行っているのですが、料金プラン「スマ放題」の契約者にはこの3日間の通信量1GBでの短期規制を行っていません
ホワイトプラン等の契約者がヘビーユーザーでスマ放題契約者がヘビーユーザーではない、という事はありませんので、このように、通信品質およびネットワーク利用の公平性確保を目的とした帯域制御について契約プランで差をつける事は「利用の公平」に反する行為となり、電気通信事業法違反となるのではないでしょうか。

ちなみに、ドコモやauでは全ユーザー・全メディアファイルを圧縮劣化させているわけではありませんし、一応「最適化」を停止させることも出来ます。
ソフトバンクの場合、「利用者間の公平」を理由にわざとそのような運用をしているのではなく、全ユーザー・全メディアファイルを圧縮劣化させる設定しか出来ないだけです。

※この項目については断定出来るわけではない(料金プランにより通信容量が変わるのはどうなるのか、という点など)ので、多少曖昧です。よろしければご意見下さい


・著作権(同一性保持権)を侵害している

これは先日の記事でも書いた通りなのですが、「通信の最適化」によりメディアファイルの品質を劣化させる改変を行う事は、著作者人格権の「同一性保持権」を侵害しており著作権法違反となる可能性が高いです。

web上で自分の著作物を公開している人は皆、ソフトバンクを刑事告訴することが出来ます - No!SoftBank
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-436.html


この記事では、ソフトバンクグループのガンホーがデータ改変ツール開発者を著作権法違反で刑事告訴し逮捕された事から、スマートフォンアプリのデータが改変された事によりエラーが出た事についても著作権法違反となる、という件について書きました。
これはもちろんメディアファイルについても同じで、明らかなデータの改変、画質・音質の劣化を引き起こすのは同一性保持権を侵害していると言えます。

これについてソフトバンクは「最適化の範囲も最適化前のデータと遜色ない範囲にとどまる」としていますが(なぜか正当業務行為の話として回答しているが、それは間違い)、それでは著作権法を回避する事は出来ません。

例えば。
日本の大塚国際美術館にはレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の世界で唯一の同サイズレプリカが存在します。
さて、同サイズかつパッと見で同じ絵に見えるこの「最後の晩餐」、これを「本物と遜色ないので本物」と言って差し支えないでしょうか?

当然、ダメですね。

これと同じ事が「通信の最適化」でも言えるという事です。
また、ソフトバンクは「元データと遜色ない」としていますが、データ量が大きく異なる事が確認されている上、劣化具合も報告されています。
さらに、「最適化」が正当業務行為ではない事も明らかですので、著作権法は回避出来ておらず、違法となります。
しかも、ソフトバンクの場合は他社と違い、このデータ改変を回避する設定が存在せず、契約した時点で強制される点からも著作権法は回避出来ていないと考えられます。


・景品表示法の優良誤認にあたる

ソフトバンクは「つながりやすさNo.1」と称した広告を展開していた事はご存知かと思います。
これは現在でも「通信速度」「パケット接続率」などの名目で主張し続けています。

ビッグデータで証明!速い!つながる!ソフトバンク:ネットワーク特設サイト | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/mobile/special/network/connect/


ここまで書いてきた通り、ソフトバンクは全ユーザーに対して常時ファイルの劣化改変を行っており、この「通信速度」「パケット接続率」にも常時影響しているという事になります。

しかし、帯域制御を行うのはあくまで「特定のヘビーユーザー・アプリケーションにより帯域が占有され、他のユーザーの通信品質が確保出来ない場合」であり、「全ユーザーに常時ファイルを圧縮する制限を掛けることで帯域を空けて通信状況を良くし、他社より優良である事」を主張するためのものではありません。
そのような目的で行われているのであれば正当業務行為などではありませんし、不当な業務行為により良い数字を出してそれを消費者にアピールしているのであれば、優良誤認にあたり景品表示法違反となります。

また、ここで調査を行っているとされるAgoopはソフトバンクグループの企業でもあります。
ソフトバンクの行う「最適化」が有利に働くような調査方法となっている可能性もありますし(というか非常に高い)、第三者機関ではない企業が出した他社との比較データを利用する事も問題ではないでしょうか。
これは以前から言われていますが、このような広告手法に対して消費者庁が指導を行っていないのは大きな問題ではないでしょうか。

--

以上、ソフトバンクは

・通信の秘密(電気通信事業法)
・利用の公平 (電気通信事業法)
・同一性保持権(著作権法)
・景品表示法

を侵害、法律を違反していると考えられます。
ソフトバンクに反論する余地は無いと考えますので、総務省や消費者庁は早急に対応しなければならないと思っています。
というか、既に動いてなければおかしいレベルなんですが・・・ソフトバンクの「最適化」はもう4年ほど前から行われてきているのですが。関係省庁は一体何をしているんでしょうか。何をしてきたのでしょうか。

そしてソフトバンク。
問題が無いのであれば「最適化」を一時的に停止する必要は無いですよね。どうして止めているのでしょうか。

広報はバザップの取材に対して「基本的には最適化されていますが、設備のメンテナンスやバージョンアップなどのタイミングで、最適化が中断される場合がある」と、現状を全く説明出来ていない回答をしていますが、明らかにマズい状況だから停止しているのは間違いないです。もう停止してから2週間経ちますし、これがメンテなのであれば立派な障害レベルの話になってきますし。
通信事業者に顔が利く電波やくざ氏によると、公表出来ないようなレベルの話のようですが・・・?


という事で、総務省に相談・苦情を入れるべき案件ですので、以下の窓口に皆様がご一報入れると多少この件に関して動きが出てくるかもしれません。
俺も時間のある時に一報入れたいと思っています。

総務省|電気通信消費者情報コーナー|電気通信サービスに関するご相談
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/syohi/madoguchi.html


総務省|行政相談|行政相談の受付窓口
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan_n/soudan_uketuke.html


ちなみに、この行政相談はwebからの受付も行ってはいるのですが、SSL証明書のエラーが出てAndroidのChromeブラウザでは先に進む事が出来ません。何だこれ。
Firefoxで例外サイトとして登録すれば一応進めるのですが・・・これが通信に関する監督省庁の作るwebサイトですか。

・・・と思ったら、政府認証基盤なるものがあるらしいです。ここから証明書のインポートを行えばいいらしい?
でもスマートフォンにマトモに対応してない時点で・・・ねぇ(iOSはいつからかわからないけどOSに組み込まれてるらしい)。Androidでこの通りやったらパスワード求められてどうしようもなかったんですが。


この記事に限り、コメント・トラックバックを開放しますので、指摘等あればよろしくお願いします。
ただし、記事へのコメントに対するレスポンスは遅くなると思いますので、レスポンスを期待されるのであればTwitterの@no_softbank宛てにツイートを頂ければ幸いです。

以上です。
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テーマ : 許されない出来事
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非公開コメント

No title

ユーザーの立場からすると総務省には動いてもらう方が望ましい。
その観点から、ゴミくずという言いぐさはマイナスにしかならず、きわめて不適切。

No title

それだけなら良いのだが…Softbankの契約者は機種変更の際に著作権がからむデータの引き継ぎがおこなえないブートプログラムを仕込んでいます!!(ガラケからスマホへの引き継ぎ時)被害者数名を確認しています!!

陰で姑息なこといろいろしているね SoftBankは

No title

LTEだろうと動画を規制するソフトバンクが素敵すぎる。TD-LTEも同様  

の記事も載せてみてはいかがでしょうか?

下らないコメントですみません

ソフトバンク「月500MB、日20MB超えはヘビーユーザー、一回の送信で1MB超えも然り。このどれかに当てはまったユーザーは2ヶ月以上上記条件を下回らなければならない。」
とかですかねぇ。
そしたら全ユーザー対象になるかなぁとw

ま、なんにせよチラホラと痺れを切らせてきたユーザーも増えてきたのかなと喜ばしくもありますが、あの社長に逃げられる前に手を打たないと甘い汁だけ吸って更に逃げられてしまいますね

「同一性保持権」で訴えるのは筋が悪い…

この件で著作者人格権の「同一性保持権」で訴えることは,筋が悪いと思います。
なぜならば,ソフトバンクの契約者は基本的にはダウンロードする側が主でコンテンツ保持者ではない場面が多い,と考えられる点が挙げられます。

それよりも,“ソフトバンクは「最適化の範囲も最適化前のデータと遜色ない範囲にとどまる」としてい”るという点は,正当業務行為の範囲としての主張と見ても明らかに問題があるのでは?と考えます。
なぜならば,“最適化前のデータと遜色ない”かどうかは第三者的視点から一般化して評価し得るはずもないと考えるからです。それは,通信によって得ようとしている,本来得られるべきデータの利用目的に鑑み,万が一再圧縮等の内容改変が行われた場合に問題,支障のないレベルか否か判断されるものでしかなく,それを通信事業者が関知することは本来ないはずだと考えるからです。
つまり,利用者が利用目的に照らして問題があるかないかを判断できるに過ぎず,利用目的を関知し得るはずもなく,認識するべきではない通信事業者がそれを判断する材料を持ち合わせているわけもないと考えるからです。

過剰請求されてます。

管理者様
おはようございます。はじめまして、きーまおと申します。
ソフトバンクから他社の携帯会社に乗り換えたところアリエナイ事が起こり、色々なサイトをチェックしていたらこちらのサイトに辿り着きました。
ソフトバンクという会社の汚さ、酷さに改めて気付くことができました。ありがとうございます。
もう二度とソフトバンクには関わることはないと思います。
自分に起きた事はブログの最新記事とは関係ありませんが、MNPしたあとに勝手にパケ放題の料金プランを高いプラン変更されました。乗り換えに伴うプラン変更の手続きはきちんと締め日前に行い、カスタマーセンターでも間違いなく承っておりますと言質もとっています。(icレコーダーにて)
そのことについてカスタマーセンターにクレームを入れたところ、締め日直後のMNPは料金が契約者の承諾も無しに、勝手に料金プランが変更になるシステムになっているとの事でしたww
どう考えてもあり得ない回答、システムであり、ハラワタが煮え繰りかえっています。
ソフトバンクの対応はパケ放題の料金とMNPの手数料など無料にしますとのことでしたが、マイソフトバンクの請求金額は高いまま・・・。
このまま引き落としなどされたら警察に被害届けでもだそうと検討しております。


知り合いが機種変しちゃって、それに付けられたソフトバンクカードってやつにも気を付けて下さい!!

.FREE Wi-Fi PASSPORTの頭が「.(ドット)」のおかげで、Wi-Fi選択に必ず先頭に来る。ドコモユーザーとしてはイチイチ下にスクロールしなきゃいけないから大迷惑。(これを狙っているのか?)

No title

なぜソフトバンクの問題で憲法がでてくるのですか?
憲法は国家による人権侵害を防ぐため国家権力を縛るためのものですよ。
ソフトバンクが国家機関だとは知りませんでしたね、大変勉強になりました。

No title

先程入ってきた情報でSoftbankも3日間1G制限の緩和をまた新たにするそうです。しかし…また金が掛かる緩和だろう…

企業も野球チームのオーナーとしても大成功の孫氏に一言お願いします

No title

セブンイレブンでアマゾンギフト券ネット発行のシステム管理をあの悪名高きティーガイアがしています。案の定有効期限が他の所よりも短くなっているので注意!!(SNSやってないので此所に書かせてもらいました)

「色々と複雑な事情」があるから「ノーコメント」ってどういうことなんだろう…
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