ソフトバンクかざして募金の問題点を改めてまとめる。認証無しの課金システムと対応の酷さにマスコミへの嘘、そして誤請求の疑い濃厚  このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトバンクのお家芸、「ワンクリック課金」。
過去にもデータ通信量の追加や月額課金オプションなどをワンクリックで契約成立させるという極悪仕様でユーザーに提供し、金を搾取してトラブルになっています。
まあスマホだからクリックじゃなくてタップですけど。

今回も同様で、「2タップで募金完了」とうたったメールから、何と毎月1万円の自動募金が契約されるという事態が起こっています。
誤タップが原因のようですが・・・過去の事例を見ていくと誤請求の疑いが濃厚となっています。

改めてまとめましたので、ご覧下さい。
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今回問題に火をつけたのがこちらのツイート。

この「ソフトバンクが公式に送っているメールから、たった数タップで毎月1万円の寄付が発生する」という内容のツイートが一気に拡散されました。

この前のツイートを辿ると、今回のトラブルの内容が良くわかります。

この月の請求が高過ぎるため、明細を見てみると日本ユニセフへの1万円の寄付が上乗せされていたそうです。
心当たりが無いためソフトバンクショップに行ってみると、「かざして募金」を利用して9/2に5000円づつ2回寄付している事が判明。

この「かざして募金」とは、専用アプリから対象のQRコードを読み取る事で手軽に寄付が出来るというもの。
しかし、この方、川北さんはそんなアプリを入れておらず、やはり寄付の心当たりは無い。
しかも寄付は今月だけではなく、今後も毎月1万円を寄付する契約となっている事が判明。

当然、そんな身に覚えのない契約は破棄し、加えて既に引き落とされた分の返金も求めたところ、「利用して請求済みなので無理」と最初突っぱねられました。
しかし納得いかずにさらに強く要求したところ、30分ぐらい掛かってから「今後の請求から差し引く」事で何とか決着。


ですが、このままではまた同じような事が起こるのでは?と思い奥さんのスマホの履歴をチェックしたところ、冒頭にあるソフトバンクお知らせメールを発見した、というのが経緯となっています。


では、なぜこのような事になったのか?
原因を考えると、どうも誤タップによるものじゃないか、と推察。

実際、2回も毎月5000円の寄付の契約が成立しているところを見るに、誤タップを疑うのが自然な気はします・・・が、同じ箇所を何度もタップするだけで前の画面に戻って同じようにタップするというのも謎ではあります。どんなUIなんだ。
しかし、まあ実際にこういうメールが来ている事を考えると、誤タップが疑わしいかなとは思います。

では、なぜ「数回の誤タップで高額な課金が発生するのか?」という点が問題になってきますが、原因はわかっています。
それがソフトバンク名物の「ワンクリック課金」です。

問題のメールはソフトバンク公式の「ソフトバンクお知らせメール(PR)」。
配信停止手続きをしても変わらず送られてくる、実質的な迷惑メールと言っていいこのソフトバンクお知らせメールですが、このメールによるワンクリック詐欺は非常に有名で、過去にもトラブルになっています。
1タップで抽選に参加したと思っていたら、知らぬ間に月額500円(税抜)のオプションに加入させられていた、という問題です(ボタンの周りの文章を見ても、加入させられるような内容には見えない)。

ソフトバンクがありがとうの感謝を込めたワンクリック課金をユーザーに仕掛ける
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-398.html


恐らくこれと仕組みは同じなのだと思います。
認証無しで課金が発生する、そんな恐ろしい仕組みを平然と提供するソフトバンク。
子供がちょっと触るだけでも高額な課金が完了してしまう可能性がありますし、川北さんも言及していますが、他人が触って高額な課金を発生させるような嫌がらせも非常に簡単です。

普通、そんな仕組みはありえないんですよ。
例えば、AndroidでGoogle Playでの課金を行う際には必ずパスワードや指紋認証を求められ、課金確定前に「今後も毎回パスワードを入力する」「30分以内はパスワードの入力は不要(30分過ぎたらまた認証が必要)」の2択を提示されます。
認証無しに課金を可能にする設定は存在しません。

また、アマゾンなんかだと、ワンクリックで注文を確定させる設定はオンオフ出来ますし、注文のキャンセルや返品が容易です。
ソフトバンクのかざして募金は、例え請求前でも課金が確定するともうキャンセル不可能です。

画像のメールには「2タップで申込完了」と書かれています。
「ソフトバンクユーザーであれば、認証も無しにたった2タップで課金が発生する。キャンセルも不可能」とかおかしいでしょ。
こんな悪質なシステムを提供してるのは、世界広しと言えどもソフトバンクと詐欺アダルトサイトぐらいですよ。


また、大きな問題として、何とデフォルトで「毎月寄付する」にチェックが入っています。
川北さんが件のメールをタップして検証されていますが、2cm四方の範囲を5回タップする事で毎月寄付の契約が成立してしまうとの事。

「2タップで募金完了」と言いつつ5タップ必要という点が謎ですが、最初は2タップで寄付が成立していたのかもしれません。
ソフトバンクがこのメールから苦情が発生したのを受けてから、毎月寄付のYes/Noページなどのクッションページを入れた可能性もあると思います。
変えてしまえば、もう検証のしようが無いですからね。

こういった「最初から余計なチェックが入っている」などのユーザーを騙すための仕組みを、EUでは「ダークパターン」と呼び、いくつかのパターンは違法とされているようです。
「決済確認画面でカートに有料のカタログや謎のオプションが知らぬ間に追加されている」なんてのは違法となっているんですが(わかりやすく表示されてようがダメ)、ソフトバンクの今回の件はまさにそれです。
他にもZOZOTOWNで「プレミアム会員に登録する」にデフォルトでチェックが入っている事が問題になったりしてましたが、日本でもサッサと禁止すべきですよ。


さらに問題なのは、「課金が発生した旨を知らせるメールが無い」という事です。
普通、キャリア決済を利用した場合、SMS等でその旨を通知します。auでは必ず送られてきていました。
しかし、ソフトバンクの場合は(寄付だけかもしれないけど)そんなメールを送っていないようです。

この辺をごまかすためか、J-CASTの取材に対し、ソフトバンクの広報は

寄付していただいた方には月に1回お礼メールを配信しており、寄付へのお礼を伝えるとともに、万が一意図せず寄付してしまった場合も、お客さまご自身に気づいていただけるようにしています


などと言っているようですが、そんないつ来るかもわからないメールで気付いたところで、既にお金が引き落としされた後でしょ。何の意味があるんですか? アホか。

なぜかユニセフに1万円募金したことに... ソフトバンク「かざして募金」に「覚えがない」人たち : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2016/10/02279518.html?p=all


加えて、

このため、ソフトバンクは2015年夏ごろから対策を講じている。

「募金する意思がないのに誤って募金しないように、参加する団体の『募金サイト』から金額選択画面に移るまでに、寄付金の使途などを説明するページを設けたり、『募金する』というボタンのサイズを小さくして、間違って指でタップしたりしないよう、以前から寄付先に行っていただいています」


とか言っていますが、実際はボタンは十分大きい上に、ソフトバンクが用意している寄付の金額を選ぶページは、面積の半分以上が課金が発生するボタンで占められていますけど?
というか、サービス開始後すぐに身に覚えのない課金のトラブル発生してんじゃねぇかボケ。
Googleで「かざして募金」と入力すると「勝手に」や「解約」といったサジェストが出てくるので、これまでもかなりの被害が発生していたと思われます。



同じような言い訳はねとらぼ(ソフトバンク子会社のIT Mediaが運営)の取材でも言っていますが、まるで「今回の問題は日本ユニセフのせいで、うちのせいじゃない」と言っているかのようです。

ソフトバンクの募金サービスが「クリック詐欺?」と炎上 身に覚えのない請求はなぜ生まれたのか取材 - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1609/30/news101.html

なお、「かざして募金」の各ページは該当する各団体などによってデザインされているとのこと。


とありますが、日本ユニセフのサイトで「募金する」をタップした後はソフトバンクのサイトに飛んでいて、そっちに大きな問題があるんですけど。
お得意の嘘・ごまかしですか? 責任逃れですか?


という事で、過去のトラブル例として検索すると出てくるのが2年前の「あしなが育英会」への募金。
同じような被害事例が起こっています。

かざして募金/返金可能か/身に覚えのない請求 - SoftBank 締切済 | 教えて!goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8816852.html


あしなが育英会はソフトバンクの重役である青野史寛が副会長を勤める団体です。
つまりはソフトバンク関連団体なんですよね、これ。孫正義が東日本大震災の際に寄付した際の寄付先にも入ってましたし。
とはいえ怪しい団体というわけではないのですが、個人的にはやたらハコモノを作りたがるのを見てお金の使いどころがおかしいだろと思っていたりします。

そんな関係のある団体に対する身に覚えのない募金トラブル・・・ねぇ。


また、この他にもTwitter上で苦情を見つける事が出来るんですが、ここでさらに問題が。
お知らせメールを触った心当たりすらないのに寄付されているというツイートがあるんです。

・・・これはどういう事なんですかねぇ?
これが事実とすると、寄付発生したのはお知らせメール経由ではないという事になります。

あと、J-CASTの記事で「問い合わせがあれば返金している」などとほざいていましたけれども。

今回のツイッター主のケースのように、利用者が意図せずに募金してしまった場合には、「申し出の状況を確認したうえで、翌月の電話料金から募金分を差し引いて対応しています」としている。


しかし、残念ながらソフトバンクなので突っぱねます。
川北さんも初めに突っぱねられていますので、事実とは全く異なりますね。さすが嘘つきソフトバンクです。

他の苦情はこんな感じ。ソフトバンクが主張する、対策を行った2015年夏以降にもトラブルが発生しています。
誤タップが原因なのではなく、これはもしかしたらソフトバンク名物「ホワイト誤請求」(※ソフトバンク特有の、わざと発生させているとしか思えない、ユーザーが気付かないとそのまま請求する誤請求を指す言葉)が原因なのでは?

ソフトバンクに勝手に募金させられた人たち。#かざして募金、#日本ユニセフ、#寄付、#アグネス - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/1031439





他にも掘り起こせば同様の事例がまだまだ出て来ると思いますが、過去にも日本ユニセフの名前が出てくるのは何なんでしょうかね?
かざして募金に登録している団体は多数あるんですが、被害事例を見ると募金先は日本ユニセフとあしなが育英会しか見かけないんですよ今のところ。
以前から問題視されている日本ユニセフやソフトバンク社員が副会長を勤めるあしなが育英会・・・何かの偶然ですか?

・・・と思っていたら、これらの他の団体への寄付被害が発生していました。
Togetterでまとめられています。

ソフトバンクの「かざして募金」返金無理から一転、全額返金へ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/1032577


今年8月に「チャンス・フォー・チルドレン」という団体への寄付被害が発覚。
そして当然、クレームを入れても「請求発生した後、1ヶ月後に継続寄付ありがとうってメール送ってるだろ」などと言って返金を突っぱねるソフトバンク。やっぱり嘘つきですね。
というか、引き落とし後にメール送って何か意味があるんですかね。

そして泣き寝入りしてしばらくした後、何と再度寄付発生。
しかも同時期に同じ被害にあっている人を発見。



さらに、今回の騒動で返金事例がある事を知り、ブチ切れ。


しかし、問い合わせたところ、再び突っぱねるソフトバンク。
J-CASTに言った内容と全く違いますね。さすが嘘つきソフトバンク。


で、仕方なく時間も体力も消費する電話での問い合わせに。


すると、ようやく返金されるという事に・・・これが2016年10月3日の話です。
しかも、最初は半額返金などと言い出してきたそうです。ふざけてますね。客の足元をトコトン見る、それがソフトバンクです。


しかも最後は捨て台詞まで吐くソフトバンクのカスタマーセンター。


泣き寝入りはダメ、ゼッタイ。
というか、まずは消費生活センターにクレームを入れるべきだと思います。


また、継続寄付無しの3000円の寄付が発生した方のツイートですが、寄付が発生した日時は買い物をしており、どう考えてもスマホを触っていないという事だそうで。

川北さんの被害も含め、どうもこれらの被害の多くは誤タッチではなく誤請求の可能性が濃厚だと思います。

ソフトバンクは、先ほども書きましたが「ホワイト誤請求」というものが存在します。
わざと発生させているとしか思えない、ユーザーが気付かないとそのまま請求する誤請求のことです。
ブログでも何度か言及していますが、過去に山ほど存在するんですよね。
最初の頃は自ら誤請求を公表していましたが、そのうち対象者のみに通知に変わり、今では通知すらしません。

ソフトバンク、約16万回線から計約3520万円の誤課金!そして謝罪無し! - No!SoftBank
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-32.html

またソフトバンクの「ホワイト誤請求」、プレスで公表せず対象者だけに通知する隠蔽体質 - No!SoftBank
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-264.html

ソフトバンクの「ホワイト誤請求」の酷過ぎる例を見つけた - No!SoftBank
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-350.html

ソフトバンク「ホワイト誤請求」のとある例、後始末が酷過ぎる - No!SoftBank
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-371.html
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では、今回の問題点をまとめますと、

・認証も無しに課金が発生する
・デフォルトで毎月寄付する設定になっている
・課金発生のメールが無い
・返金を求めても突っぱねる上、しぶしぶ認めても利用料金から差し引くという悪質な対応
・かざしてもないのに「かざして募金」
・メールの心当たりも無いのに寄付が発生(ホワイト誤請求?)


・・・毎度の事ですが、頭が痛くなりますね。

これら問題のほとんどは課金が発生する場面では認証を必須とする、それだけで解決します。
この認証無しのソフトバンクの言い分は「手軽に寄付出来るように」なんだと思いますが、別に認証が入ったとしても寄付がスマホで完結出来る時点で十分手軽なはずなんです。
根本的に「手軽」を履き違えてるんですよ。まあソフトバンクの場合はわざとでしょうけど。
意図しないものだろうが何だろうが、金が発生すれば何でもいいのがソフトバンクですからね。

しかし、これではどうしても解決しないのが「ホワイト誤請求」。
これだけは何をどうやっても回避出来ません。ソフトバンクを解約して他社に乗り換えるしかないのです。
なので、ソフトバンクと契約してしまってる皆様は請求書をチェックして誤請求が無いかチェックした上で、すぐにでも解約しましょう。


で、ソフトバンクの皆様。

まさか、これを社会貢献とかCSRとか言うつもりじゃねぇだろうな!!

早くこんな詐欺会社は倒産させなければなりません。
改めて強く思いました。
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テーマ : 許されない出来事
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